先ほど前々から気になっていたアニメ、四畳半神話体系を全話一気に視聴しました。
四畳半神話体系は小説で読んでいて、その影響でアニメは前々から気になっていました。
結論から言うとめちゃくちゃ面白かったです。(´∀`)
この原作のファンでもあるので余計に楽しめたのだと思いますね。
視聴はdTVでしました。
いいですね、ぱぱっとネットで登録すれば簡単にアニメを見れます。最高ですね。笑
四畳半神話体系について
主人公「私」は大学入学当初に見た、バラ色とは真逆のキャンパスライフを唯一の友人であり悪友の「小津」と共に送ります。
京都を舞台に、自分が捧げた二年間に後悔し、選択を間違えなければこうはならなかったと嘆きます。
そして諸悪の根源は小津であることに間違いないと。
「私」と同じアパートの2階に住む、「樋口師匠」という少し不思議な先輩や容姿端麗な歯科衛生士の「羽貫さん」などなど他にもストーリーに絡んでくる重要なキャラクターがいます。
そこにこの作品のヒロイン役である「明石さん」が「私」とどう関わり、どのようにして色恋に繋がっていくのかが楽しい作品です。
各話で主人公が別の選択をしたキャンパスライフを送り、その選択が主人公にどう影響するのかをパラレルワールドで描かれる作品です。
▲主人公の「私」。
▲主人公とは腐れ縁の「小津」。
見た目があれですが、だんだん慣れてきます。笑
▲ヒロインの「明石さん」。
ちなみにこのカットが一番好きです。
▲不思議な雰囲気を持つ「樋口師匠」。
原作(小説)は森見登美彦さんという作家さんで、10年以上も前に刊行されたものです。
アニメの公開は2010年にフジテレビのノイタミナ枠で、全11話が放送されました。
このとき、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で、テレビアニメ史上初の大賞を受賞しています。
2014年にはブルーレイのセットも販売されていて、特典としてOVAが収録されています。
アニメの作りは少し独特な感じでした。
ですが全然原作の内容を崩している感じではなく、むしろより四畳半神話体系の世界観を掴めた感じがして楽しかったです。
小説を読んでからアニメを見た方ならわかると思いますが、小説の表紙のイラストとかなり近づけて制作されています。
ですので僕はかなり違和感なくアニメの世界に入り込む事が出来ました。
アニメは1話ごとに話しが完結するのでかなりリズムよく進み、さくっと見終わります。
小説との違い
内容が少しずつ違う箇所がありました。
とはいってもほんの少しですので、それが原作のストーリーと逸脱するかというとそうではなく、話しの軸に少し付け足しがあるといった感じですね。
以下のインタビュー内容は、オチに関するものなのでネタバレに注意してください。
──10話で「私」が“四畳半”の世界のなかに閉じ込められてしまうなか、最後に“真実”に気づくきっかけになったのが、明石さんではなく小津だったのは意外な展開でした
湯浅:僕も最初に原作を読んだときには明石さんで終わると思っていたんですけど、「これは小津の話ですよね」という意見が、会議の際に特に 女性の方からあがってきまして、それを聞いてるうちに僕も「明石さんに行くと見せかけて小津に行く」というのが面白いなぁと思うようになりました。
アニメの監督を務めた湯浅監督です。
小説を読んだのは2、3年も前の事なのでしっかり記憶していませんが、たしかにオチには明石さんがいたように思います。
アニメでは小津とのやっかいごとが主人公の”真実”になり、それに気づいた事が”オチ”の表現になっていますが、小説では明石さんとの恋愛がそれにあたります。
でも結局、中身はそこまで変わっているようには思いませんでした。
オチとしての方向性は違ったのかもしれませんが、結果的な終わり方は小説と一緒でしたので、明石さんとのストーリーもきちんと反映されています。
あと、これは結構マニアックな話しになりますが、主人公が小津から一冊の本を渡されるのですが、これが森見登美彦さん傑作の『夜は短し歩けよ乙女』という文庫本でした。
僕自身、この本をきっかけに森見さんを知り、好きな作家さんになりました。
ですので、アニメでこの描写があったのはかなり嬉しかったです。笑
『夜は短し歩けよ乙女』では、『四畳半神話体系』の登場人物なども少しだけ登場したりして楽しいです。
全く別のストーリーなのに実はあの人がこんなところで出てくるなんて、みたいな感じです。
アニメの魅力
このアニメ自体がかなりおもしろいので、別に小説を知っているからどうとかではなく、アニメ好きの方ならおすすめです!
たぶん僕も小説を知っていなくても間違いなく楽しんでいました。
(というか小説の内容がなかなかに忘れられていたので同じです。笑)
OPとED
これがかなり良かったです。
曲やカット割りやデザインのセンス、どれも良かったのですが、なんといってもOP・EDが伏線になっていることを知った時にかなり「これ良い!!」ってなりました。笑
最終話とマッチすると思うので、あえて何も言わずに自分で気づいて楽しんでください!(´∀`)
絵
見る前までは少し抵抗ありそうな作画かなーって警戒していたのですが、その雰囲気がよかったです。
キャラデザインはほとんど小説のイラストと同じだったのでここは逆に良くて、背景がたぶん写真か動画を加工したものになっているとこですね。
もちろんアニメ全話が終止その加工ものではありません。
たまにそうなります。特に主人公の住むアパートはそうでしたね。
▲たぶん、実際の映像か写真を加工して合成していますね。
声優
みなさんすばらしくマッチしていました!
でも主人公は最初のほう「棒読み…かな??」ってなりましたけど、それがこのキャラの設定なのかと理解できたので少し慣れた頃に「うん、ぴったりだ!」てなりました。笑
主人公を務めた浅沼さんは、脚本・演出家としても活動されいてる、マルチな方のようです!
この作品のヒロインである明石さんはとても合ってました。かなり良かったです。(* ̄∇ ̄*)
私 :浅沼晋太郎
小津 :吉野裕行
明石さん:坂本真綾
樋口師匠:藤原啓治
羽貫さん:甲斐田裕子
伏線の回収
正直この作品の一番の魅力と言ってもいいと思います。
最終話で各話に仕込まれた伏線をたくさん回収していきます。
全て映像に仕込まれているのでどれも見逃さずによく見て覚えておいてください!
すると、最終話でたびたび「あ!なるほどー。笑」てなりますから!
OPとEDもそうですよ!
主人公が最後に、あれだけ愛した四畳半から六畳の部屋に引っ越しますが、その意味とは?
全て見終わった後に監督のインタビュー記事をみるとまた楽しめますよ(´ε`*)
dTVなら最初の31日間は完全無料です。
ドコモ公式の動画配信サービスですが、キャリアは問いませんので、au/SoftBankでも大丈夫で。
登録してから31日間のうちに解約すれば1円もかかりませんので、『四畳半神話体系』全11話をすべて観る事が出来ます。
他のアニメも豊富に揃え、ドラマや番組も視聴可能です。
ゲオやTSUTAYAで旧作100円で借りれたとしても400円なので・・・あ、有料になると500円するので元は取れてないですね。笑
まぁ、それでも500円ですし、1ヶ月の無料期間があるのでそれまで他にも気になっていたアニメを一気に視聴するのもありですね!
ちなみにひとつ注意点として、スマホ等での視聴では通信料がかかるのでWi-Fiを利用するのをおすすめします。
パソコンでの視聴もできたので、ネット環境がある方はパソコンでもいいですね。
まとめ
少しクセのある絵で、観る方によっては最初は違和感があるかもしれません。
もしかすると絵で好みが分かれてしまいそうなのが不安ですね。笑